
能楽「胡蝶」から、胡蝶の精を描きました。
詞章はこちらです↓
法(のり)に引かれて佛果(ぶっか)に至る
胡蝶も歌舞の 菩薩の舞の
姿を残すや 春の夜の
明け行く雲に 羽うちかわし
霧に紛れて 失せにけり
物語としては、
僧の一行が京都一条大宮を訪れ、古い邸宅で梅の花を眺めていると、一人の女が現れる。
彼女の正体は、蝶の精霊であった。寒中に咲く梅の花にだけは縁がないため、
その悲しみからの救済を願って現れたという。
彼女は法華経の功徳にあずかることを願うと、姿を消した。
経を手向け、梅花の蔭にまどろむ僧たち。その夢中に、蝶の精が真の姿で現れる。
法華経の力によって、嘆きを晴らすことの叶った彼女は
その喜びに花々の間を飛びめぐり、優雅に遊び戯れるのだった。
というお話です。
能で演じられるように梅と並べて描きました。
梅は薄墨にして描いています。
この絵は白と朱の着物でパキッとした色味で塗りたかったので、不透明水彩で着色しています。
着物の柄がいつもより綺麗に描けた気がします。
透明水彩と不透明水彩
どちらが自分にとって描きやすいのか未だに掴めていません(;´・ω・)
この胡蝶は面に表情を出しすぎた感があるのでデジタルはもう少し表情を抑えて描いてます。
でもなんとなく自分では気に入っている一枚です。
別バージョンでデジタルイラストのほうでも描きましたので、
そちらも良ければご覧ください(#^^#)
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