能楽「龍田」より、龍田姫を描きました。
龍田の物語の舞台は、前半が竜田川、後半が大和国(今の奈良県)龍田神社です。
行ったことはありませんが、紅葉の名所として古くから有名で、百人一首などの歌にも詠われていたようです。
物語は、
旅の僧が龍田神社へ参詣のため龍田川を渡ろうとすると、一人の女が呼び止める。
薄氷に閉じ込められた紅葉の川面こそ神慮の姿であり、それを乱してはならないと告げる女。
彼女は実は龍田明神の仮の姿であると明かし、神殿の内へ消えてしまう。
その夜、僧たちが神前で祈りを捧げていると、神殿の内から光がさし、龍田明神が姿を現す。
明神は、木々や清流に囲まれたこの里の自然の情趣の中で神楽を舞うと、国土安穏を祝福しつつ、
昇天してゆくのだった。
というお話です。
秋の能なのに冬に描いてしまいました(;´・ω・)
そして時間的に龍田明神が舞ってるの夜だった。。。と後から気づきました。
薄氷に閉じ込められた紅葉、という表現が綺麗だったので
背景は紅葉と清流っぽいものと山を描こうとしか思っていませんでした(笑)
綺麗な情景が浮かんでくる能ですね。
初めてデジタルで能を描いた作品です。
着物の柄や紅葉などの植物は、素材ブラシをお借りしました。
植物を描くのが苦手ですが、少しずつ自分で描けるよう練習していきたいと思います(-ω-)
浮世絵や版画が好きなので、そんな雰囲気が出せるように奮闘してます。
天女や女神は月の天冠(頭に被っている冠のこと)を被るそうです。
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