石見神楽より経津主命と建御名方命を描きました。
矛を持っている神が経津主命で、大きな石を持っている神が建御名方命です。拡大↓
鹿島の物語は、
高天原から派遣された経津主命、武甕槌命が、大国主命に出雲の国を譲る様に談判します。
大国主命は、自分の2人の息子の承諾を得るように言い、
第一の王子「事代主命」は承諾しますが、
第二の王子「建御名方命」は承諾せず力くらべとなり、
敗れて信濃の諏訪まで逃げ、ついに降参して命請いをし葦原中国(古代日本)を譲ります。
というお話で、大国主命の国譲りを題材とした神楽だそうです。
力比べで国を譲るか譲らないかを決める神楽で、
相撲の起源にもなっているようです。
映像でしか観たことはありませんが、
建御名方命が経津主命から逃げるのに、客席の方にまで行くのが面白かったです。
絵にするのに面白そうな場面がいくつもありましたが、
やはり組み合っている場面が分かりやすくて好きでした。
舞いながら装束が急に派手に代わる(仕掛け?)場面も驚きます。
機会があれば是非実際に観に行きたいなと思いました。
絵は荒いところや上手く描けなかったところもありますが、
絵の構図的には良い感じで描けたような気がします(#^^#)
書いてある詞章です↓
自らは大国主の命の
第二の皇子建御名方の神なり
汝命その大石を手な末に
捧げ持ち来りて我と
力比べせんとは何事ぞ
さらばこの手を取って 試みたまへ
全て書くと長くなってしまうのでちょっと抜粋してしまいましたが、
戦いが始まる直前の場面です。
それぞれの神々の紹介(*’▽’)
経津主命(伊波比主命ともいう)
日本神話に登場する神。
日本書紀のみに登場し、古事記には登場しないそうです。
千葉県にある香取神社の御祭神となっています。
武の神、国家鎮護の神。
建御名方命(武南方神、諏訪神ともいう)
大国主命の御子で、事代主命の弟。
三重県・諏訪神社の御祭神。
国を譲られて出雲から信濃の諏訪湖あたりに移り、開拓を始められる。
耕作の神、五穀豊穣の神としてだけでなく、狩猟の神、また武神としても崇敬を集められ、諏訪信仰が広まる。
↓ 全体図 ↓
コメント