お正月っぽいものということで2つ目、
能楽「鶴亀」を描きました。
それぞれが鶴と亀を模した天冠を被っています。
詞章↓
冬は冴え行く雪の袂を
ひるがえす衣も薄紫の
雲の上人の 舞楽の声々に
霓裳羽衣(げいしょううい)の曲をなせば
山鈹草木國土ゆたかに 千代萬代(ちよよろずよ)と
悦び給えば 官人駕輿丁(かんにんかよちょう)御輿(みこし)を早め
君の齢も長生殿(ちょうせいでん)に
還御(かんぎょ)なるこそ めでたけれ
能の演目の中で最も短く、謡の習い始めに稽古する曲によく選ばれます。
最初のほうに習いますが、強吟とかあって結構難しかった記憶があります((+_+))
シテが玄宗皇帝ですし、皇帝っぽくってどう謡えばいいのか…と(笑
物語の内容としては、
新年を迎えた玄宗皇帝の宮殿で、正月の行事が執り行われます。
月宮殿(神仙が住むという蓬莱山に例えられる豪奢な宮殿)のなかで、
毎年の嘉例によって鶴と亀が舞って皇帝の長寿を祝います。
皇帝も喜び、みずから立って舞います。さらに殿上人たちが舞って祝賀の場を盛り上げた後、皇帝は御輿に乗って長生殿へ還ります。という話です。
言葉が難しく、書きにくい字が多くありました(;´・ω・)
霓裳羽衣…伝説で玄宗皇帝が月の都へ上り、月世界の天女の演奏する舞曲を見、下界に帰ってきてから 作ったとされている曲のこと
駕輿丁…高貴な人物が乗る輿を担ぐ人のことを指し、日本の朝廷に所属する下級職員のこと
だそうです。
コメント