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能楽「竹生島」から、
琵琶湖の龍神と、天女の出で立ちの弁財天を描きました。
竹生島の物語は、
延喜帝(醍醐天皇)の臣下が休暇を賜って竹生島参詣のため琵琶湖を訪れ、
そこにいた一隻の釣舟に便乗したいと申し出る。舟に乗っていた漁翁と若い女は承諾し、
一行は舟に乗り、琵琶湖水上からの春の眺めを楽しみつつ竹生島へと向かう。
到着した一行は翁と女に案内されて島の守り神・弁才天に参詣する。
翁と女は、自分たちが神だということを告げると、姿を消してしまう。
その夜参籠している臣下たちの前に、弁才天が来臨して妙なる舞を見せる。
次いで琵琶湖の竜神が水中から出現して宝珠を臣下たちに献上し、仏の徳を讃えて舞い遊んだ。
というお話です。
最初に出てくる漁翁の老人が実は龍神で、若い女が弁財天です。
龍神のみが描かれている事が多いのですが、私は弁財天も好きなので二人共描いてみました。
竹生島はこれまで二回行っています。
フェリーで往復し、滞在時間も決まっていますが意外と観て回れてしまう時間です。
往復で琵琶湖をゆっくり眺めて近づいてくる竹生島を眺めるのも楽しいです。
階段が本堂までは165段あると書いてありましたが、島の空気がとっても綺麗なので意外と苦なく登れました。登って観える景色も綺麗で登った甲斐があると思えます。
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島の中は宝巌寺や都久夫須麻神社(これが捩られて「ちくぶしま」になったそう)、
ほかにも色々な神々が祀られているところがあり、とても見応えのある場所だと思います。
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これは唐門の装飾です。とても綺麗です。沖縄を思い出しました(笑)
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黒龍や巳の神様も祀られており、可愛いおみくじも売ってました
人が住んでいないので、とても神聖で荘厳な雰囲気に満ち溢れています。
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個人的に、竹生島にある不動明王の像がとても好きです。
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と、旅行話になってしまいましたが絵の話に戻ります。
龍神の被っている龍を模った冠は龍戴(りゅうたい)という名称だそうです。
この形の物は全部一緒なのかと思っていましたが、大龍戴や、女龍戴などの種類もあるようで、
見比べると確かに大きさも顔も違ってました。
龍神の面は黒髭。龍神を表す面です。
能装束には火焔太鼓や瑞雲、籠目文様が描かれています。
雰囲気の全く違う龍神と弁財天、楽しく描くことができました。
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