八衢(yachimata)



石見神楽の八衢やちまたから、猿田彦命さるたひこのみこと天宇津女命あまのうずめのみことを描きました。


少し拡大です↓


大国主の命の国譲りの後の物語だそうです。

前回描かせて頂いた石見神楽の「鹿島(かしま)」に続く物語です。

猿田彦命は鼻の長い「天狗」の姿で表わされています。

宇津女命は天の神様が地上に降りる時に引率した女神で、天の岩戸開きでも活躍しています。



天孫降臨(てんそんこうりん)の神話を神楽化したもので、八衢とは、天上での天降りの途中で道が多方面に分かれた所のことです。

天孫邇々芸命(ににぎのみこと)が天降りされようとするとき、道をふさぐ神がありました。

天の宇津女の神に問わせると猿田彦神で、天孫を先導するために出迎えたのだと言いました。

邇々芸命の道しるべとなるのならばと、天宇津女命は廣矛(幅の広い矛)を猿田彦に捧げました。


書いてある詞章です


げに皇御孫ににぎの命の
    道しるべたまはんと参い出たまはば
          この廣矛を捧げ申さん

この矛を以て、天降りまさん道に
 千早ふる荒ぶるものあらば拂いまして

安らかに高千穂の峯に
        導きたまふべく候


邇邇芸命ににぎのみこと

日本神話の神で、天照大神の孫。

高皇産霊尊(たかむすび)の意により葦原中国の主として天降り、日向国の高千穂峰へ至った。

猿田彦命

物事の最初に出現し、万事最も良い方へ導くと謂われる神。

伊勢の猿田彦神社に祀られている。


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